色をなくした世界
雪乃は雄大が握っている手を反対の手で包み込み、雄大の顔を上げさせる。
「雪ちゃん・・・俺・・・・・」
ここに来るまでに離れる覚悟をしたはずなのに・・・・雪乃を見るとすぐにその気持ちが薄れてしまう。
こんなに弱い人間だったとは自分でも驚きだ。
いつだって弱音をはく和哉を励ましてきたのは自分なのに・・・。
そう思った時、雪乃の熱いくらいの手が、雄大を引き寄せた。
-フワ-
雪乃の腕の中は、包まれると熱の為か少し熱い。
「雪・・・ちゃ・・・・ん?」
昨日の怖さも残るだろう、少し震える雪乃に離すよう言うが雪乃は腕を離さない。
「離して・・・・?雪ちゃん・・・・?」
困る雄大を見ながら、雪乃は首を振るだけだった。
諦めそのままになっていると、雪乃が呟く。
「昨日のお返し・・・・これで・・・お互い様だから・・・」
だから・・・気にしないで。
「雪ちゃん・・・俺・・・・・」
ここに来るまでに離れる覚悟をしたはずなのに・・・・雪乃を見るとすぐにその気持ちが薄れてしまう。
こんなに弱い人間だったとは自分でも驚きだ。
いつだって弱音をはく和哉を励ましてきたのは自分なのに・・・。
そう思った時、雪乃の熱いくらいの手が、雄大を引き寄せた。
-フワ-
雪乃の腕の中は、包まれると熱の為か少し熱い。
「雪・・・ちゃ・・・・ん?」
昨日の怖さも残るだろう、少し震える雪乃に離すよう言うが雪乃は腕を離さない。
「離して・・・・?雪ちゃん・・・・?」
困る雄大を見ながら、雪乃は首を振るだけだった。
諦めそのままになっていると、雪乃が呟く。
「昨日のお返し・・・・これで・・・お互い様だから・・・」
だから・・・気にしないで。