色をなくした世界
看護師は今日から3日が山だと言った。


それが過ぎても意識が戻らなければ・・・・雪乃はいなくなる。


フラっとなった時・・・・小さな体が自分を支えていた。


「和也・・・君・・・?」


梓がフラフラな体を支えながら椅子に座れば・・・泣きはらした顔の和也が梓に抱き着いてきた。


「お姉ちゃんは・・・大丈夫だよね・・・?」



雪乃が轢かれる所を目の前で見たであろう和也の目は、不安で揺れている。



「お姉ちゃん・・・・僕を助けた時・・・和君って言ったの・・・」



いつも和也君って呼んでいたのに・・・そう言った和也の言葉を梓は聞いていられなかった・・・。



和君・・・雪乃はその時和哉を見ていたという事か・・・そうしたら・・・雪乃はもうここには・・・戻ってこない。



そう思った時・・・梓の携帯が鳴った。


出る気もせず放置しようと思った時・・・・時間を確認する。


12:30


咄嗟に携帯を確認すれば・・・・雄大だった。

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