色をなくした世界
12時少し前に雄大は駅前に着いた。



よく雪乃と待ち合わせしたその場所は・・・昔とあまり変わっていなかった。



いつも駅前の噴水前で待ち合わせしていた為、そこに座って待ってみる。



身長の小さい雪乃を見つけるのはいつも大変だったが・・・・これだけ人がいなければ見つかるだろう。




雪乃が歩いて来るだろう方を見ていれば・・・・今にも雪乃が走ってきそうな気がする。



よく転ぶくせに走ってくる雪乃に、前を向いてゆっくりでも良いから歩いて着なよと口癖のように雄大は言っていた。


それでも毎回走ってくる雪乃に、毎回同じことを言う事になる雄大・・・今日もまたそうなるのかなと思うと笑えてくる。


時計は・・・12時。



もうすぐ雪乃に会える・・・・はずだった。

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