色をなくした世界
唇を奪われた。


-グチュ-

触れるようなキスは、やがて激しくなっていく。

-グチュグチュ-

一馬の舌が雪乃の口に入ってくる。


和哉とは違うキスに雪乃はどうにか一馬を追い出そうとするが、一馬は口も手も体も離さない。


一馬の口が雪乃から離れた時・・・雪乃は息があがっていた。


-パチン-

雪乃の手が一馬の頬を打つ。


「何で・・・・何で・・・・」


全てが和哉と違っていた。同じ顔なのに・・・


「雪乃・・・・」


-パチン-


また雪乃の手が一馬にかかる。


「その名前で呼ばないで・・・・」


そう言った時・・・一馬がもう一度雪乃を抱きしめた。
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