色をなくした世界
ただ・・・一馬の気持ちも分かる。


どうしようもなく寂しい時があるのだ。


その時誰かに側にいてほしい・・・・そう思ってしまう。



雪乃は一馬にではなく・・・一馬の心の寂しさに負けた・・・。


「分かった・・・・。その代りキスとかはしないで・・・」


それが雪乃が譲る事の出来ない境界線。


一馬は分かったと頷くと、雪乃を抱きしめた。


「雪乃・・・宜しく」


雪乃には一馬にそう呼ばないでと言う気力はもうなかった。


「はいはい。一馬も宜しくね」





雪乃は後にこの選択を悔いる事になる事など知る由もなかった。


誰かを傷つけ・・・自分を傷つけ・・・私たちは生きている・・・・
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