色をなくした世界
それから一馬は帰って行った。


この時まで携帯の番号も知らなかったことに気付き、お互いとりあえず交換しておく。


そして帰ってきた梓にその事を報告すると・・・心から嫌そうな顔をされた。


「何で断らないの?」


梓は雄大の気持ちにも何となく気付いていた為・・できるなら雪乃には雄大とくっついてほしかった。


(合コンに誘った私が・・・言える事でもないんだけど・・・)



そう思えば梓はそれ以上何も言えない。



「まぁ・・・いつまで続くか分からないからね?」


雪乃はそういって笑っている。


一馬がどんな気持ちで言ったのかもいまいちよく分からない。


そんな自分たちが付き合っても続くとは思えなかった。


「一馬がその内飽きるんじゃないかな?」


一応報告はしたからと言うと、雪乃は疲れたーと言いながら自分の部屋へと帰って行った。


梓はその姿を微妙な瞳で見送った。
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