キ ミ ガ タ リ ナ イ
自分が何をしているのか、
何がしたいのか。
そんなの、どうでもいい。
ひとりでいることなんて、もう慣れた。
悲しくも、寂しくもない。
涙なんて、果てしなく遠い記憶の中でしかない。
泣き方なんて、忘れてしまった。
だけど、やっぱり誰かの愛がほしくて。
愛されているという、根拠のない感情で満たしてほしくて。
私は、慎の欲望に甘えてる。
「………」
慎からのメールが来ないと、決まってくる場所。
…慎と初めて出逢った、ちっぽけな公園。
自分の居場所を探して
探し疲れて、たどり着いた場所は、やっぱり私によく似合うところだった。