恋のはじめ




真後ろだ。




咲希は勢い良く振り向き、声の主を確認した。





「っ!?」





斎藤一。






原田のような馬鹿でかい奴ではないが、咲希が小柄なためやはり見上げる形になる。







そして、一番に目が合った。




「斎藤・・・一っ」





小さく、憎く声を出す。






何をされるか分からない。





咲希はいつでも刀を抜ける体勢にいた。






そして、斎藤の手が咲希の頭に乗った。






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