恋のはじめ
「誠・・・・・?」
羽織の背中に書かれた『誠』
隊旗にも大きく刻まれている。
入ってまだ間もない新選組のあらゆるところで『誠』の文字は見かけていた。
だが、意味など何も考えたことなかった。
「そんなことも知らずに入りたいなんて言ってきたんだ」
本当、嫌味ばかり。
咲希は下唇を噛み締め、怒りを抑えた。
「忠誠心・・・君にはあるの?」
何も言い返すことが出来なかった。
そんなもの、あるわけがない。
新選組に復讐をするためにここに居るのだから。