ワケがありまして、幕末にございます。






「愁君、トシから聞いたんだが小姓になったみたいだね?」




え、このまま話始めるの?


まさかのこのままですか。


と思いつつ。




「あ、そうみたいです…」




めちゃくちゃ不本意ですけどね。




「そうかそうか…。
それでもやっぱり人数の関係上隊士も必要でね…、すまないが…」




いつになく歯切れの悪い近藤さん。



きっと本当は小姓であるアタシを隊士にするのが苦しいんだろうな…。



でも、でもね。



アタシの今のこの状態の方が苦しいんですけど!!






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