ワケがありまして、幕末にございます。
広間の灯りが洩れて薄く見える庭。
そこにある、此処の時代に来て少し戸惑った井戸。
今ではもう慣れた手付きで水を汲む。
桶に手を入れて水に触れると、それは全てを飲み込む様に冷たくて。
白くなったりぼやけたりする原因であるコンタクトを外して洗う。
そろそろ限界なのかな。
それでもレンズが傷付くまでは使うつもりだけど。
また目に装着して次は顔を洗った。
冷たい水の後に触れる空気はいつもより痛く感じた。