ワケがありまして、幕末にございます。
「おい」
「……」
「おい」
「…俺は“おい”なんて名前じゃありませんけど」
「お前…いやてめぇ」
「何故言い直す」
しかもどっちにしろアタシの名前じゃないってのが更にムカつくポイントだ。
「目、どうした」
「…え、」
「充血してる」
そっちかよ、コンタクトの事かと思ったじゃんよ。
バレたかと思って一瞬焦ったじゃねぇか。
「痒いだけだよ」
縁側から見下ろしてくる目は真意を確かめているようで。
納得したのかアタシから興味を逸らし煙管をくわえた。
てゆーかこの微妙な明るさでよく見えたな。