ワケがありまして、幕末にございます。




「僕と市村相性良いと思うんだよな、だからさ…」




何の相性ですかコノヤロー。


さりげなく肩に手を置くなよな。


その触り方に寒気すら覚える。




「残念ですが武田組長、俺はソッチの人ではありませんので」




冷たさを含んだ笑みを向け、手を払って歩き出す。




「…僕は諦めないよ!」




そんなような声が聞こえたのは気のせいだと思いたい。



ってかあの人本当に男色だったんだ。

わ、本物かよ。


しかもアタシ、女なのに。



元から微妙な女加減だったけど、これはいよいよ本気で女に見られなくなってきちゃったよ。



…複雑だ。








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