ワケがありまして、幕末にございます。




「警告はした!
刃向かう者、逃げる者、容赦はするな!!
斬って斬って斬りまくれェえ!!」


「「「おおォオおお!!!」」」




気合いの声は闇夜にこだまする。


だんだら模様の裾が翻り、浅葱色の羽織が血に濡れる。



しかしそんなことは気にせず斬って、斬った。








――…ズブリ。




心の臓を一突き。



灯火がなく暗いがずっといればなれるもんだ。



だいぶ静かになった周りを見れば、血と人だったモノしかない。


地獄絵図さながらの血でまみれた場だ。



とりあえず、一段落したか?



懐紙で白梅についた血を拭う。



…や、まだだ。

まだ終わってない。

音が、する。


平助や新八だろうか?



そういや沖田さんとも離れてしまった。

大丈夫かな…。


まだ喀血(かっけつ)してないと良いけど。





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