ワケがありまして、幕末にございます。





沖田さんが部屋から出てこない。


介錯した彼のその傷が癒えるのはいつになるのか。




「…もう死んじまったのかよ。
早いだろぉがよ…」


「鼻、かめよ」


「ク…ッ」




あの3人も、今日ばかりは笑うことはなかった。




「…沖田さん」


「私…が、殺した」


「沖田さん」


「私が…この手で」


「沖田さんっ」


「なんて汚い、」


「沖田さん!」




彼の両手を握りしめた。

アタシの手と手で。





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