ワケがありまして、幕末にございます。
「もういーですよーだ」
土方に向けてあっかんべーをした後、アタシと近藤さんに礼をして沖田さんは部屋を出た。
「コラてめっ
総司〜!!!」
…沖田さんの笑い声が聞こえたのは言うまでもない。
「じゃあ近藤さん、そういうことで」
「あぁ」
スッと立った土方。
…え、アタシは?
「市村、来い」
あ、一緒にいくのね。
さっきの沖田さんのように近藤さんに礼をして、また黒い着物を追いかけた。