ワケがありまして、幕末にございます。
「やること分かんなくて暇なんだよ。
配属も決まってないみたいだし」
「稽古しろよ」
「ダルい」
「やれ」
「やだ」
「命令だ」
「何様だ」
「「………」」
比喩で言えば火花が見えそうな睨み合い。
少しするとハァーと土方が息をついた。
なんだ、案外折れるのが早い…と思ったらニヤリと口角をあげ。
「分かった。
そんなに稽古が嫌で仕事がしてぇなら、」
え、どうしよう、凄く嫌な予感がする。
聞きたくな…
「てめぇは小姓だ!!」
やっぱりーー!!