ワケがありまして、幕末にございます。
ほらな、アタシの勘は当たるんだ。
「因みに誰の…」
「決まってんだろ、」
「いいぃぃ!
やっぱ言わなくていい!!」
ニヤ、笑いながら
「俺の」
………。
………………。
今、きっと壊滅的な事になっているだろう、アタシの顔は。
そんなものはどうでもいいとでもいうように、黒いデカブツは自慢のカッコ良さげな顔に笑みを浮かべて。
「オラ、早速仕事だ。
茶ぁ持ってこいや」
ムカつく事を言いやがる。
「自分でやれ」
「何の為の小姓だと思ってんだ」
「自分でやらないから太るんだよ」
「ぶん殴るぞ」
「殴ってみろよこの黒デカ」
「てめぇも黒いだろが」
「俺はてめぇみたいに太ってないんだよ」
「あん?
見せてみろよこの野郎」
「土方はそっちの人だから嫌に決まってんだろ。
俺の身が危ない」
「…っ!
この際犯してやろうかこのひょろ男!!」
「やってみやがれ黒デカ!」
くそぅ、本当にこんなのが土方歳三だなんて。
世も末だ!!
…此処は過去だからちょっと違うか。