『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
「どうしてそんなに可愛いのだろうか……」


アルは囁くように言うと、リンの唇を髪に寄せた。


「一児の母に向かって可愛いだなんて……」


甘い言葉を吐かれるのは嬉しいけれど……。


「では、綺麗だ きっと君はいくつになってもこのまま光り輝くように美しいだろう」


「アル……それ、言い過ぎ……」


「そんなことない 私の愛するプリンセス」


リンの顎にそっと持ち上げ、唇を重ねる。


啄むようなキスをして、アルはゆっくり唇を離した。


離された唇からため息が漏れる。


「ここではふたりきりになれないようだ」


「えっ?」


リンが小首を傾げる。


アルの人差し指がリンの唇に触れる。


「しーっ」


リンは軽く頷いて、その場に固まった。


< 57 / 71 >

この作品をシェア

pagetop