『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
アルが顔を見ようとした時には彼らの姿は消えていた。


「アル……?」


アルが小さく舌打ちするのを聞いてリンも立ち上がった。


「逃げられたようだ」


「あの会話はなんだったの……?」


「わからない……しかし、フェリクスかエルが知っているはずだ」


アルが眉間を寄せている。


「変な事、言ってたよね?」


このパーティーには相応しくない言葉……。


破滅……解散……良くないことだとリンの胸は不安にざわついた。


「何をセッティングしたのかな……」


不安そうなリンにアルは向き直り、髪を梳くように撫でる。


「君の頭を悩ませることではないよ 気にしないでいい……意外とここは人が多いな 行こう」


アルはリンの手を握ると来た道を引き返した。


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