『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
「行こう」


アルはリンをソファーから立たせた。


「えっ?どこへ……?」


アルはいたずらっ子のような、煌の笑顔そっくりな笑みを浮かべている。


連れて行かれたのはひっそりと静まり返った中庭。


そこはリンのお気に入りの場所だった。


でも月の明かりしかない場所で暗い。


「こ……こで……食事?」


今まで腰に回されていた腕が外され、アルは指をぱちんと鳴らした。


次の瞬間、中庭に灯りがともった。


リンは驚いたが、瞳をキラキラ輝かせてアルを仰ぎ見る。


「アル!すごいよ!こんなの初めて!」


大きな本物のかぼちゃが中身をくりぬかれているものや、魔女などハロウィンの装飾品が飾られ、オレンジ色の灯りが辺りを照らして幻想的な雰囲気だ。


「煌にも見せてあげたいな」


まだよくわからないと思うけれど、きれいだという事は分かるだろう。


「それは、明日にしよう」


すぐにでも煌を連れて来そうなリンにアルは笑いながら言った。


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