わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 一人でプリプリ怒りながら教室へ戻ると、廊下の窓側に並んで立っている山田とせらちゃんが視界に飛び込んできた。

 幸せそうな二人がなんだか無性に腹立たしくて、なんとなく立ち止まって、少しの間じっと様子を窺ってみる。

 山田たちは、そんな私の方など見向きもしない――というか、全く気付いていない。

 楽しげに夢中で話し込んでいる。
 どういう訳か、そこだけ空気の色が違って見えるから不思議だ。


 無言のまま再び足を動かして、山田の隣まで行き、二人がしているように窓に背中を預けて立った。

 極、涼しい顔で。
 まるでそこに居て当然かのように。


 二人の会話はピタリと途切れた。
 お互いに顔を見合わせているのが、正面を向いていても視界の端に入った。

 困っている。
 ざまぁみろ。


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