甘く、甘い、二人の時間

この幸せがずっと続くと、
私は信じて疑わなかった。




壊れたのは四年生の冬。



当時の私は康介のアパートに入り浸っていたから、違和感に気づいた。



バレンタイン。


私以外からも幾つかチョコレートを貰うのは毎年の事だった。


でも今までは、康介はちゃんと報告してくれてたから。

何の不安も無かった。


なのに。

康介のバイト中にアパートに行った私を知らないチョコレートが待っていた。


嫌な予感がした。


綺麗にラッピングされたそれは、どう見ても義理じゃない。

同じ袋の中にはブランド物の箱、中にはライターが入っていた。




帰って来た康介を問いただすと、

「……一度だけ、関係を持った。」

なんて、
聞いてもいない事まで教えてくれて。



泣きながらアパートを飛び出した私を、追いかけてもくれなかった。

< 101 / 209 >

この作品をシェア

pagetop