甘く、甘い、二人の時間
この幸せがずっと続くと、
私は信じて疑わなかった。
壊れたのは四年生の冬。
当時の私は康介のアパートに入り浸っていたから、違和感に気づいた。
バレンタイン。
私以外からも幾つかチョコレートを貰うのは毎年の事だった。
でも今までは、康介はちゃんと報告してくれてたから。
何の不安も無かった。
なのに。
康介のバイト中にアパートに行った私を知らないチョコレートが待っていた。
嫌な予感がした。
綺麗にラッピングされたそれは、どう見ても義理じゃない。
同じ袋の中にはブランド物の箱、中にはライターが入っていた。
帰って来た康介を問いただすと、
「……一度だけ、関係を持った。」
なんて、
聞いてもいない事まで教えてくれて。
泣きながらアパートを飛び出した私を、追いかけてもくれなかった。