甘く、甘い、二人の時間

「今打ち上げで、プロジェクトの皆と一緒なんだ。」


「……」


「あのさ、菫。やっと一段落したから、今度」



「私も!!」

「え?」


「私も今日莉乃と飲みに行ったの。それで、なんだか、飲み過ぎちゃったみたいで。疲れちゃったから、もう寝るね!おやすみ!」




プツッ。




きっと何でもない。

わざわざ打ち上げの最中に連絡くれるんだもん。

たまたま側にいただけで、ただの会社の後輩だろうって想像はつく。



でも。



あの声の女の子は拓海の側にいる。


私は、会えないのに?

声しか聞いてないのに?



会いたい。

電話だけじゃ嫌なの。

会いたいよ、拓海……。



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