甘く、甘い、二人の時間
「……何、その顔。」
今朝、莉乃の開口一番の言葉。
「……そんなに?酷い?…」
昨夜はほとんど眠れなかった。
自分から電話を切ったくせに、また連絡が来るかも?なんて期待して。
勝手に嫉妬して、イライラして。
落ち込んで、涙が止まらなくて。
会いたくて、切なくて、苦しかった。
その結果、まぶたは腫れ、目の下には大きなくまが出没。肌もガサガサ。
「菫は元が可愛いんだから。そんな顔で出社すれば目立つよ…」
呆れながら呟く莉乃は、ポーチからコンシーラーを取り出し私に手渡す。
せめてくまは隠してきなさい。
との事らしい。