甘く、甘い、二人の時間
このまま探していてもらちが明かない。
そう感じたから、電車に飛び乗りマンションに戻る。
不安と、焦りで、どうにかなりそうだ。
菫との未来を思い描いているのに、別れ話でもされたら、嫌われたら…。
嫌な想像ばかりしてしまう。
部屋に戻り、クローゼットにしまっておいた四角い箱を手に取る。
「…頼むよ。」
給料3ヶ月分のダイヤの指輪を、祈る様に見つめた。
こんな状況で受け取って貰える自信もないが、何とかして仲直りがしたい。
いや、許して欲しい。
今の俺に、菫のいない未来なんて想像出来ないから。