甘く、甘い、二人の時間
今日はバレンタイン。
「菫、いらっしゃい。」
笑顔で迎えてくれた拓海は、ぎゅうっと私を抱き締める。
「本当に来ちゃった。…よろしくお願いします。」
恥ずかしくて拓海の胸に顔をうずめたまま答えた。
そう。
今日から私はこのマンションに一緒に住む事になった。
広いはずの拓海のマンションが、私の荷物が詰まった段ボールで窮屈な状態。
「とにかく、片付けるね!」
気合いを入れて段ボールを開け始めた。
大きい家具なんかはほとんど処分してきたし、衣類なんかは広めに出来てるクローゼットに十分収まった。
「さて、次は…」
お気に入りの食器なんかを多少持ってきたから、キッチンへ運ぶ。
するとそこには拓海の姿があって。
私を見て微笑むと、コーヒーを差し出してくれた。