甘く、甘い、二人の時間
「ちょっと休憩すれば?」
「ありがと…あれ?」
何気なく受け取ったマグカップは拓海の持っている物とお揃い。
しかも、私が大好きなセレクトショップの物だった。
「これ、どうしたの?」
「ん?一緒に住めることになった記念に買ってきた。」
柔らかな笑顔を浮かべそう答える拓海。
それから、他にもあるよと茶碗や箸やランチプレート等を出して私の前に並べる。
「これ、全部?」
「もちろん。」
ああ。
もう、拓海ったら。
どうしてこんなに私を喜ばせるのが上手なのか。
嬉しすぎて、視界が滲んできたじゃない。
そんな私を見て、更に嬉しそうに微笑む。
「嬉しい?」
「もちろんだよ!!」
言いながら拓海の胸に飛び込んだ。
コーヒーは冷めちゃうけど、お揃いのマグカップは、なんだか恥ずかしそうに嬉しそうにキッチンに並んでいた。