甘く、甘い、二人の時間

「ちょっと休憩すれば?」


「ありがと…あれ?」



何気なく受け取ったマグカップは拓海の持っている物とお揃い。

しかも、私が大好きなセレクトショップの物だった。



「これ、どうしたの?」


「ん?一緒に住めることになった記念に買ってきた。」



柔らかな笑顔を浮かべそう答える拓海。

それから、他にもあるよと茶碗や箸やランチプレート等を出して私の前に並べる。




「これ、全部?」


「もちろん。」




ああ。

もう、拓海ったら。



どうしてこんなに私を喜ばせるのが上手なのか。


嬉しすぎて、視界が滲んできたじゃない。



そんな私を見て、更に嬉しそうに微笑む。



「嬉しい?」


「もちろんだよ!!」



言いながら拓海の胸に飛び込んだ。



コーヒーは冷めちゃうけど、お揃いのマグカップは、なんだか恥ずかしそうに嬉しそうにキッチンに並んでいた。


< 196 / 209 >

この作品をシェア

pagetop