甘く、甘い、二人の時間

「…駄目?」


「だって出張があるでしょ?大事な大事なプロジェクトの――」


「移らないから。」


「……駄目。」






なんだか、段々意地になってきて。

ここまで、駄目駄目言われて拒まれたのは初めてだったし。






「分かった。出張から帰って来たら必ず――な?」



ついつい、真っ赤な顔をした菫に

一方的に約束をしてしまった。





「……え?」


「明日の分まで、たっぷり思い知らせてやるから。覚悟しといて♪」



「…///」





4 end

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