甘く、甘い、二人の時間
「泊まっていい?」
満面の笑みを浮かべて問いかける。
すると菫は、ベッドに横になりながら、困った様な嬉しい様な…複雑な顔をして。
「移したくないから、一緒には寝ないよ?」
なんて釘をさす。
……って、おいおい。
「さすがに弱ってる菫と添い寝しようなんて、思ってないけど?」
「……///」
熱で浮かされた頭が、ちょっとおかしくなったのかな?
なんて思いながら、ついつい意地悪したくなるんだ。
「それとも、さっきの続きがしたかった?」
「///…ち、違う!!」
「まぁ、さすがに今日は休んでさ、明日…どう?」
「だ、駄目!!」
「どうして?誘ったのは菫なのに?」
あぁ、この可愛い反応が堪らない。
「明日までには、熱が下がるといいな♪」
追い討ちをかける俺の言葉に、菫は赤い顔をさらに真っ赤に染める。
…くせに。
「風邪移したくないから、本当に、駄目!!」
なんて真剣な表情で訴える。