甘く、甘い、二人の時間


ブラインドを下ろすはずだった私の手はすっかり止まり、細身のスーツに身を包んだ素敵な彼氏に釘付けになる。



やっぱり拓海のスーツ姿って格好いい。


会社でも営業先でもモテモテだろうなぁ。 


なんて。

勝手に想像して勝手に落ち込むバカな私。





それにしても長い通話。

ずっと真剣な顔して話し込んでるし。



願わくは私に気付いて欲しいのに、あれじゃ無理か……。


メールでも送信したい気分だけど、仕事の邪魔は出来ないし。

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