夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「そうだよな!!もう忘れよう!所でさ、2人で何の話をしてたの?凄い楽しそうだったけど?」



「あ~、学校の先生の話♪って、アレッ?そう言えば孝道君は学校行かなくて良かったの?俊ちゃんは学校だよね?」



「んっ?サボった!だって学校より真弥ちゃんと居る方が良いもん」



悪ふざけなのか、孝道君が私の肩を抱く。



『もう!学校はちゃんと行かなきゃダメでしょ!!』と言いたいけど、今更学校へは行けないだろう。



もうすぐお昼になるし、着く前に下校になる。



「仕方ないなぁ~。明日はちゃんと学校へ行くんだよ?体育祭なんでしょ?」



私は孝道君の腕をそっと下ろし、机の椅子へ移動した。



「うん、明日は行くよ。ねぇねぇ2人共、これから何するの?」



「んっ?特に決めてないよぉ」



無邪気に話掛ける孝道君に、紀香が答える。



「じゃぁさ、お昼ご飯食べて、13時に彼処に来てよ」



「分かった。13時ね」



紀香は聞き返す事もなく孝道君に答えたけど、私には2人の会話の意味がサッパリ分からない。



「俺、帰って昼飯食ってくる!」



ドタバタと慌ただしく、だけど何処か嬉しそうに孝道君は帰って行った。





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