夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「彼氏は居ないよ」
「えっ!?彼氏居ないならそれは…」
漣はキスマークをジッと見付め、正解が何であるかを考えてる様子。
「あのね、私好きな人が居る。これは、その人に付けられたの」
「えっ?それって…付き合ってないのにHしたって事?」
おぉ、そこは鋭いな!?
漣は私より頭良いから、流石に理解するか。
「そうだよ。だって、私達セフレだもん」
「え゙っ!?」
絶句した漣は、目を丸くして呆然と立ち尽くす。
そんな漣を廊下に残し、私は更衣室へ戻った。
「紀香?着替え終わった?」
「うん。待たせてごめんね」
へへッと、紀香は笑って見せる。
「じゃぁ外に出ますか!」
「うん」
私達はタオルや水筒を持って、グラウンドに向かった。