夏の空~彼の背中を追い掛けて~
う゛う゛っ…暑い…。
絶対に焼けちゃう。
早く帰りたいなぁ…。
開会式そうそう、私は暑さに負けそうになっていた。
応援席に戻ると、クラスメイトの殆んどが友達とお喋りばかりして、競技応援はそっちのけ。
私もその中の一人なんだけど、自分が出場する時は全力を尽くした。
絶対に手は抜かない。
だって後悔はしたくないもん。
「あ゙もう疲れた」
競技が終わると、3年の女子は木陰へと移動する。
日焼けは避けたいし、汗臭いのも嫌だもんね。
「ねぇ聞いて!この前ね…」
「昨日のTV見た?」
体育祭とは関係無い、日常会話が飛び交う中、俄に女子達が騒がしくなる。