夏の空~彼の背中を追い掛けて~


う゛う゛っ…暑い…。



絶対に焼けちゃう。



早く帰りたいなぁ…。



開会式そうそう、私は暑さに負けそうになっていた。



応援席に戻ると、クラスメイトの殆んどが友達とお喋りばかりして、競技応援はそっちのけ。



私もその中の一人なんだけど、自分が出場する時は全力を尽くした。



絶対に手は抜かない。



だって後悔はしたくないもん。



「あ゙もう疲れた」



競技が終わると、3年の女子は木陰へと移動する。



日焼けは避けたいし、汗臭いのも嫌だもんね。



「ねぇ聞いて!この前ね…」



「昨日のTV見た?」



体育祭とは関係無い、日常会話が飛び交う中、俄に女子達が騒がしくなる。





< 121 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop