夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「何かあの人、格好良くない!?」



「誰かの彼氏!?」



「声掛けてみる!?」



ナンパしたくなる位、格好良い人でも見付けたのかな?



でもそんな人、うちの学校に居たっけ?



女子達の視線を追うと、私服を着た4人組の男の人が、キョロキョロしながらグラウンドを歩いてる。



んっ!?



えぇーーーっ!?



孝道君·隆明君·弘晃君そして俊ちゃん!?



どうして!?



思わず立ち上がると、私に気付いた孝道君が、手を振りながら笑い掛ける。



と同時に、皆の視線が一斉に此方を向く。



「俺ら今日は、創立記念日で休みなんだ。それで暇だったから来た」



俊ちゃんの言葉に、ニヤニヤ顔の孝道君が付け加える。



「本当は先輩達と、山へ走りに行く予定だったんだけど、俊ちゃんがどうしても、体育祭を見に行くって言うからさ!」



それって…!?



どうしよう、嫌でも期待しちゃうじゃない!





< 122 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop