夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「何かあの人、格好良くない!?」
「誰かの彼氏!?」
「声掛けてみる!?」
ナンパしたくなる位、格好良い人でも見付けたのかな?
でもそんな人、うちの学校に居たっけ?
女子達の視線を追うと、私服を着た4人組の男の人が、キョロキョロしながらグラウンドを歩いてる。
んっ!?
えぇーーーっ!?
孝道君·隆明君·弘晃君そして俊ちゃん!?
どうして!?
思わず立ち上がると、私に気付いた孝道君が、手を振りながら笑い掛ける。
と同時に、皆の視線が一斉に此方を向く。
「俺ら今日は、創立記念日で休みなんだ。それで暇だったから来た」
俊ちゃんの言葉に、ニヤニヤ顔の孝道君が付け加える。
「本当は先輩達と、山へ走りに行く予定だったんだけど、俊ちゃんがどうしても、体育祭を見に行くって言うからさ!」
それって…!?
どうしよう、嫌でも期待しちゃうじゃない!