夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「ううっ…。俊ちゃん…ごめん…。無理…。動…けない」
嗚咽混じりにそう答えると、俊ちゃんはポケットから携帯を取り出した。
「孝道のベルにメッセージを送って、ここに来て貰え!」
そう告げると、俊ちゃんは物凄いドヤ顔で、漣を何処かへ連れて行く。
私は受け取った携帯から、孝道君にメッセージを送った。
【イマ ブシツウラ】
【タスケテ マヤ】
数分後、紀香・孝道君・弘晃君・隆明君が息を切らして駆け付けてくれた。
泥まみれになった私の体操服を見て、皆の目が丸くなる。
「真弥、どうしたの!?」
紀香が私を包む様に、そっと体を擦る。
「真弥ちゃん!もしかして…俊ちゃんは来てないの!?」
辺りをキョロキョロ見渡しながら、孝道君は焦った様な声を出す。
「俊ちゃんは…漣を連れて何処かへ行っちゃった」
「漣って誰!?」
私の返答に、苛立った様な口調で孝道君が質問する。