夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「真弥の元カレだよ」
脳内処理が遅いのか、即答出来ない私の代わりに、紀香が答えた。
「元カレ!?何で元カレがこんな事すんの!?」
「そいつ最低だな…」
「男の恥だ!」
孝道君·弘晃君·隆明君が各々言葉を発する。
何故、漣がこんな事をしたのか…?
それは私にも分からない。
ただ、もしかしたらだけど、彼女と上手くいってなくて、私に八つ当たりした。
或いは、私にセフレが居ると分かり、甘い言葉で近付き、Hをしたかった。
そんな理由かも知れない。
怖い目には遭ったけど、漣をそんな風にしてしまったのは、きっと私にも何か原因がある。
そう思うと、責める事なんて出来ない。
「俊ちゃんの所へ行かなくちゃ」
落ち着きを取り戻した私は立ち上がり、体操服に着いた泥を払った。