夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「俊ちゃんはどっちへ行ったの?」
孝道君が私の両腕をガッシリ掴む。
「あっちへ行ったから多分、体育館の裏だと思う」
「分かった!俺行って来る。ノンちゃんと真弥ちゃんはここに居て!!」
周りの人を威嚇する様な孝道君に、私は何も言えず、頷いて答える事しか出来なかった。
成す術もなく黙って3人の後ろ姿を見送っていると、体育館の影からユラリと人影が出て来る。
「俊ちゃん!!」
皆が一斉に声を上げ、傍へ駆け寄る。
んっ?俊ちゃん1人だけ?
漣は!?
まさか殴り合いになって、動けないで居るとか?
だったら、俊ちゃんはどうなの!?
怪我とかしてるんじゃない!?
居ても立っても居られない私は、そこへと急いだ。