夏の空~彼の背中を追い掛けて~
暖かい漣の温もりが、冷えた体をフワッと包み、頬を伝う涙が自然と止まる。
「ごめんな!体冷やしちゃいけないのに、うっかりしてた!」
こんな時に不謹慎かも知れないけど、何だか1年半前にタイムスリップしたみたいで、心がくすぐったい。
「漣…有り難う」
「今の俺には、これ位しかしてやれないから!」
これ位って…私には十分すぎる程、嬉しいよ。
「なぁ、真弥。聞いても良い?」
「なぁに?」
「セフレって…何人位居るの?」
何でそんな事を聞くの?と思いながら、右手をパーにして人数を示した。
「最初のセフレが俊ちゃんって人?」
「ううん、違う。俊ちゃんは1番最後。私、俊ちゃんに一目惚れして、他のセフレは全部切った」
「真弥は、惚れたらその人一筋だからな!お前らしいよ。子供の父親も、疑う余地なしって事か…。でも、俺にも責任はあるんだよな…」
漣は最後の言葉を、独り言の様にボソッと呟いた。
「真弥、もう1つだけ聞いても良い?」
「うん」
「今でも俺の事怖い?」
んっ?そう言えば、こんなに近くに居るのに、拒絶反応が全くない。