夏の空~彼の背中を追い掛けて~


暖かい漣の温もりが、冷えた体をフワッと包み、頬を伝う涙が自然と止まる。



「ごめんな!体冷やしちゃいけないのに、うっかりしてた!」



こんな時に不謹慎かも知れないけど、何だか1年半前にタイムスリップしたみたいで、心がくすぐったい。



「漣…有り難う」



「今の俺には、これ位しかしてやれないから!」



これ位って…私には十分すぎる程、嬉しいよ。



「なぁ、真弥。聞いても良い?」



「なぁに?」



「セフレって…何人位居るの?」



何でそんな事を聞くの?と思いながら、右手をパーにして人数を示した。



「最初のセフレが俊ちゃんって人?」



「ううん、違う。俊ちゃんは1番最後。私、俊ちゃんに一目惚れして、他のセフレは全部切った」



「真弥は、惚れたらその人一筋だからな!お前らしいよ。子供の父親も、疑う余地なしって事か…。でも、俺にも責任はあるんだよな…」



漣は最後の言葉を、独り言の様にボソッと呟いた。



「真弥、もう1つだけ聞いても良い?」



「うん」



「今でも俺の事怖い?」



んっ?そう言えば、こんなに近くに居るのに、拒絶反応が全くない。





< 200 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop