夏の空~彼の背中を追い掛けて~
ダメ…このままじゃ赤ちゃんが…。
「お…願い……。んっ……あっ……赤…ちゃん……死…んじゃう……」
「えっ!?」
一応は私の言葉を聞いていたのか、男の動きがピタリと止まった。
「赤ちゃんって……妊娠してんの!?」
あっ!!この声は!?
「真弥!!無事か!?」
「真弥!?真弥!?」
えっ!?
倉庫のドアがバーーーンッと大きな音を立てて開き、私を呼ぶ2つの声が倉庫内に響く。
そして意図も簡単に、私達が居る奥の部屋まで声の主は辿り着いた。
懐中電灯の灯りに照らされ、隣に居た男の顔がハッキリと見える。
あっ!やっぱり……。
「孝道!!テメー真弥に何した!?」
「ご…ごめん、俊ちゃん!!俺どうしても真弥ちゃんとしたくて、俊ちゃんの名前で呼び出して…無理矢理……」
慌ててズボンを履いた孝道君は、俊ちゃんに必死で土下座する。