夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「真弥が足りない。もっと深く、真弥を感じたい」



「私も俊ちゃんが足りない。もっと沢山愛して欲しい。でも…でもね……んんっ…」



直ぐにでも第2ラウンドへ突入したいのか、話終わる前に俊ちゃんのキスの嵐が始まる。



「ま…待って!…聞いて欲しい事があるの!!」



覆い被さる俊ちゃんの肩をそっと押し退けると、ピタリとキスの嵐は止んだ。



「聞いて欲しい事?」



上から見下ろす艶っぽい顔に、思わずドキッとさせられる。



私だってこのままキスを続けて、第2ラウンドへ突入したいけど、今すべき事はHじゃない。



私は一呼吸吐いて、本題を切り出した。



「俊ちゃん…私ね、今…妊娠してる…」



「………えっ!?」



予測範囲と言うか、当たり前と言うか、俊ちゃんは驚いて微動だにしなくなる。



「体育祭の日、私の中に出したでしょ?あれから生理がないの」



「…それって、ただ遅れてるだけじゃなくて?」



「私もそうかな?って思ってたんだけど、気になったから妊娠検査薬で調べたの。そしたら…陽性反応だった」



「じゃぁ…妊娠は間違いないって事…?」



「病院へ行かないと100%って言えないけど、間違いないと思う」



「そうなんだ…」



脱力したように、俊ちゃんは布団にうつ伏した。





< 224 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop