夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「真弥が足りない。もっと深く、真弥を感じたい」
「私も俊ちゃんが足りない。もっと沢山愛して欲しい。でも…でもね……んんっ…」
直ぐにでも第2ラウンドへ突入したいのか、話終わる前に俊ちゃんのキスの嵐が始まる。
「ま…待って!…聞いて欲しい事があるの!!」
覆い被さる俊ちゃんの肩をそっと押し退けると、ピタリとキスの嵐は止んだ。
「聞いて欲しい事?」
上から見下ろす艶っぽい顔に、思わずドキッとさせられる。
私だってこのままキスを続けて、第2ラウンドへ突入したいけど、今すべき事はHじゃない。
私は一呼吸吐いて、本題を切り出した。
「俊ちゃん…私ね、今…妊娠してる…」
「………えっ!?」
予測範囲と言うか、当たり前と言うか、俊ちゃんは驚いて微動だにしなくなる。
「体育祭の日、私の中に出したでしょ?あれから生理がないの」
「…それって、ただ遅れてるだけじゃなくて?」
「私もそうかな?って思ってたんだけど、気になったから妊娠検査薬で調べたの。そしたら…陽性反応だった」
「じゃぁ…妊娠は間違いないって事…?」
「病院へ行かないと100%って言えないけど、間違いないと思う」
「そうなんだ…」
脱力したように、俊ちゃんは布団にうつ伏した。