夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「真弥の手、暖かいな」
「そ…それは俊ちゃんの顔が近いからで…」
言いながら、恥ずかしさで顔が一気に赤く染まる。
「じゃぁ俺の事、暖めて」
チラリと通路に視線を向けた俊ちゃんは、意地悪な笑みを溢す。
んっ?何か企んでる?
私も通路に視線を向けると、そこには2·3人の○○工業生がチラチラと顔を覗かせていた。
「アレって…」
「あぁ、コッソリ俺らを見に来たんだろうな…」
溜め息を吐きながら俊ちゃんの顔が離れていく。
人前じゃぁキスなんて出来ないか…。
唇が触れそうで触れなかった事に、ちょっぴり肩を落としていると、突然強い力で抱き寄せられ、唇が重ねられた。
「…俊ちゃ…んっ……人が……見て…」
「うん…。だから止めない…」
ええっ!?
人が見てるから止めないってどう言う事!?
聞きたい事·話したい事が色々有るのに、徐々に激しさを増すキスに、私の脳内は俊ちゃんで埋め付くされる。