夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「……ヤッ…。これ以上は…ダメ…」
躊躇いもなく制服の中へ伸びて来る俊ちゃんの手を、私は必死に阻止した。
「ごめん…。調子に乗りすぎた…」
我に返った俊ちゃんは申し訳なさそうに、私の制服を整える。
「真弥、体冷えただろ?休憩室に戻ろっか」
「うん。紀香も待ってるしね」
足元が暗い為ゆっくりと歩みを進めていると、俊ちゃんが然り気無く私の右手を握り、恋人繋ぎをする。
「俊!続きしないの?」
「俺らに遠慮しなくて良いぞー」
休憩室の手前で屯っている○○工業生が、ニヤニヤニタニタといやらしい視線を向けてくる。
だけど俊ちゃんは全く気にも止めず、わざとらしく唇にCHU!と触れて見せる。
「俺も彼女欲しい。ヤリて」
誰かが叫んだ声に、陽人が答える。
「アイツ…○○マンだから誘えば直ぐに股開くぜ」
この言葉に、私の中で何かがキレた。
「陽人!いい加減に···えっ?」
目の前に俊ちゃんの背中が割って入り、私の言葉を遮る。