夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「真弥は中で待ってろ!もう1度、陽人と話してくる!!」
怒りを露にした俊ちゃんの目からは、先程までの優しさが消えている。
このまま2人にするのは危険。
今度こそ、殴り合いの喧嘩になるかも知れない。
そう感じた私は、どうしても休憩室へは戻れなかった。
「私も一緒に話する」
「ダメだ!」
「嫌!!だってこれは私が自分で蒔いた種だもん!俊ちゃんだけに迷惑は掛けられない!」
「……分かった」
納得いかない。
でも言いたい気持ちは分かる。
仕方ないな…。
そんな口振りではあったけど、俊ちゃんは私の同伴を許してくれた。
「陽人!お前に話がある」
「俺は話す事なんて無い」
俊ちゃんの言葉に、陽人は素っ気なく答える。