夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「ノリちゃん、ちょっと待って!俊ちゃんって誰?」



あ゙っ……。



まだ何にも話してなかったんだ…。



「お母さん…俊ちゃんって言うのは……その…今付き合ってる彼氏…」



「彼氏!?」



「うん…。本当は今日、家へ来るはずだったんだけど……」



何故、俊ちゃんが来ないのか、その理由を私は知らない。



紀香に視線を移すと、自分を落ち着かせるように一息吐き、話を始める。



だけどそれは、とても衝撃的な内容だった。



「ここへ来る途中で、事故に遭ったらしいの。詳しくは私も知らないけど、病院に運ばれたって俊ちゃんのお母さんから連絡が来たの」



えっ…………!?



事故……?



俊ちゃんが!?



「怪我は!?容態は!?」



目の前が真っ暗になりそうな中、私は紀香の腕を掴んだ。



「私にも分からない…。ただ俊ちゃんのお母さんが凄く取り乱してたから、余り良くないのかも知れない…」



「良くないってどう言う事!?命に関わるような大怪我をしてるって事!?」





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