夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「スクーターに2人乗りは出来ないから、孝道のバイク仲間に来て貰ったの。と言っても私達の地元の友達なんだけど…」
そっか…友達か。
弘晃君も隆明君も、スクーターしか持ってない。
一般道を2人乗りなんてしたら、直ぐにお巡りさんに捕まってしまう。
だからこうして、中免を持ってる友達に来て貰ったんだね。
「真弥、どっちの後ろに乗る?」
紀香の問い掛けに、私は改めて2人を見渡した。
孝道君の後ろは…ちょっと乗りたくないかな…。
でも友達って、初対面の人でしょ!?
もっと無理!
どちらかを選ばないといけないなら……。
「孝道君の後ろ…かな」
「真弥、大丈夫?拒絶反応を起こしたりしない?」
不安そうな顔で、紀香が私を見る。
「多分…大丈夫だと思う。それに、初対面の人の後ろに乗る方がもっと無理だから」
「分かった。孝道には安全運転するように言ってるけど、気分悪くなったり、お腹への負担が大きいようなら、直ぐに合図出してね」
「うん」
私は孝道君からヘルメットを受け取り、後ろに跨がった。