夏の空~彼の背中を追い掛けて~
両親に妊娠の報告をする為とは言え、私にも責任がある。
どうしよう…。
消えたはずの不安が徐々に増していく。
お願い!!
どうか無事で居て!
孝道君の服を握る腕に、ギュッと力が入る。
「真…真弥ちゃん!?どうしたの!?気分悪くなった?」
突然、強い力で服を引っ張られた為、孝道君は慌てて路肩に停車する。
「ご…めん…大丈夫。1人で色々と考えてたら、急に不安になっただけ…」
「そっか…。後少しで着くから」
「うん」
再び走り出したバイクは、少しずつスピードを上げ、数10分後には県内で一番大きい病院へと着いた。
「孝道君、有り難う」
ヘルメットを返し、紀香達の到着を待った。
すると数分後に、エンジン音を建物に響かせながら、颯爽とバイクが入って来る。
「孝道!飛ばしちゃダメだって言ったでしょ!?」
バイクを降りるなり、紀香は孝道君に詰め寄った。