夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「ちょっと、売店へ行って来るね」



「あっ、ノンちゃん!俺も行く!」



孝道君が慌てて席を立つと、ここまで一緒に来てくれた友達も、いそいそと後を追いこの場を去って行く。



私は付いて行くタイミングを逃し、お義母さんと2人切りになった。



どうしよう…。



何か声を掛けた方が良いのかな?



でも、ほんの数分前に会ったばかりだし、もし私の妊娠をお義母さんが心から許してなかったら……?



そもそも今日、会う約束さえしなければ…。



私が妊娠さえしなければ……。



産みたいなんて言わなければ……。



「ごめんなさい…。私のせいで…俊ちゃんは事故に…。本当に…ごめんなさい……ごめんなさい…」



自分を責める事しか出来ない私の口からは、謝罪の言葉しか出て来ない。



だけどお義母さんは、そんな私を優しく包み込んでくれた。



「真弥さん、俊介はきっと大丈夫…。だから、泣かないで?赤ちゃんもビックリするわよ?」



「……はい…」



静かな廊下に嗚咽が響く中、救急処置室のドアが開き、中から出て来た看護師さんが声を掛ける。





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