夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「篠栗さんのご家族の方ですか?」
「はい」
お義母さんは頷くように答える。
「どうぞ。中へお入り下さい」
「はい……。真弥さんも一緒に行きましょう?」
「えっ!?私も…良いんですか!?」
篠栗家の一員じゃないのに…!?
戸惑う私に、お義母さんが言葉を付け加える。
「真弥さんは俊介の婚約者だもの。家族同然。それに、俊介だって私より真弥さんに1番に会いたいはずだから」
「お義母さん…。有り難うございます」
私達が席を立つと、看護師さんが救急処置室のドアを開け、中へ通してくれた。
「………」
診察台に横たわる俊ちゃんを見て、私もお義母さんも言葉を失った。
体のアチコチに擦り傷切り傷が有り、頭には包帯が巻かれ、見ているだけでも痛々しい。
私はそっと近付き、俊ちゃんの手を取った。
だけど何の反応も無い。
眠ってるの……?