夏の空~彼の背中を追い掛けて~
電話を切ると部屋には静けさが戻り、自然と涙が頬を伝う。
きっと下の階に居る両親にも聞こえているであろう大きな声で、私は泣き続けた。
翌日、目を真っ赤に腫らしたまま、父に妊娠している事を伝えた。
「お父さん…ごめんなさい。私、妊娠してる…。4ヶ月だって」
「………」
「赤ちゃんのパパは……昨日…事故で……死んじゃった……。でも、赤ちゃんは産むから…」
事前に母から聞いているとは思うけど、父は大変ご立腹の様子で、私と目を合わせようともしない。
きっとまた、沢山責められてドン底まで追い詰められる。
だけど、私は叱られて当然の事をしたんだから、何を言われてもそれを受け止めるしかない。
覚悟を決めて、私は父の言葉をジッと待った。
「真弥、後悔しない生き方をしなさい」
へっ?
後悔しない生き方?
それって許してくれるって事?
それとも許さないって事?
『有り難う』とも『何で反対するの!?』とも言えずにいると、付け加えるように父が言葉を続ける。